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Article: CUUCCAと、アンティーク。

CUUCCAと、アンティーク。

「アンティーク」という言葉から、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?「素敵だけど、高価なもの。」と感じる方も少なくないかも知れません。


 日本でのアンティーク

 日本では、状態の良さが重視されるため「美しい」ものでも、ほんの少しひびが入っていたり、小さな傷や欠けがあるだけで敬遠されることも少なくありません。歴史的な建物や道具たちが、私たちの日常から静かに消えていく。それは、物が持つ物語や歴史の価値を見逃してしまうことでもあり、とても悲しいことです。

不完全な美しさ

ヨーロッパでは、時間が生み出した経年劣化や変化そのものが価値として捉えられることがあります。古い建物やジュエリーなど、そこに刻まれた年月が特別な意味を持っています。

買い付けの旅でフランスの古いアパルトマンに足を踏み入れると、床の木材が微かにきしむ音が聞こえます。壁には長い年月が描いた繊細なクラックが走り、真鍮の取っ手は幾度となく手に触れられることで生まれた独特の艶を帯びています。これらは決して単なる「傷」ではありません。

ルーブル美術館に展示されているミロのヴィーナスは、腕が失われていますが、むしろその「不完全さ」が、私たちの想像力を掻き立ててくれます。

8世紀のフランスのポーセリン(磁器)には、よく小さなひびや修復跡が見られます。これは単なる「傷」ではなく、その器が実際に使われ、大切にされ、修復され、世代を超えて受け継がれていきます。

古代ギリシャの彫刻は、発掘された時点ですでに小さな欠片の状態であることが多いのですが、それでもなお芸術的・歴史的価値を失わないどころか、むしろその「不完全さ」が時の流れを雄弁に物語り、想像力を刺激してくれます。

アンティークの本質的な魅力も、「完璧ではない美しさ」や、こうした「時間の刻印」は、アンティークを愛する多くの人々を惹きつける大切な要素です。

大切に使われ、修復され、世代を超えて受け継がれてきた証です。そこに住まった人々の暮らしの証であり、時間だけが刻むことのできる特別な物語なのです。

CUUCCAの想いと取り組み

CUUCCAでは、そんな想いから、「完璧」な状態ではないものでも、積極的に買い付けをしています。幅広い層に手の届く「アンティーク」こそが、古いものをつないでいくということに繋がるのではないかと考えています。そのため、できるだけ多くの方に手の届く価格で提供することを心がけています。

ヨーロッパ各地の信頼できる骨董商の方々と繋がりを持ち、仕入れ価格も可能な限り抑えています。それは単なる「ビジネス」としてではなく、美しい歴史を次世代へと繋ぐための、私たちからの小さな提案です。

繋がるアンティークの魅力

 アンティークは、完璧な美しさを持つ「モノ」である必要はありません。それは時間と共につむいだ証を持つ「物語」なのです。その物語に触れ、共感し、次の時代へと伝えていく。そんな文化の継承者として、皆様をアンティークの魅力的な世界へとご案内させていただければ幸いです。

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